導入事例:
サイレージ生成システム
有限会社 竹下牧場 様
(北海道・中標津町)
「 人や牛、そして環境にも優しい。私の目指すカーボンニュートラルの実現にフィットするアイテムです。 」
北海道・中標津町で酪農を営む有限会社竹下牧場は「牛と、新しい関係を」をステートメントに、乳牛の飼育、自家製チーズ製造販売、ファームインなどの事業展開をしている。2018年には中標津町内にゲストハウス「ushiyado」をオープンするなど、ステートメント実現のため先駆的なチャレンジを行っている。
2021年8月現在、ホルスタイン種及びブラウンスイス種の乳牛を約340頭飼養し、1頭当たりの平均乳量は年間で9,500kg。飼養頭数の1割はブラウンスイス種であることが竹下牧場の特徴の一つでもある。今回は代表取締役の竹下 耕介さんにお話を伺った。
「サイレージづくりの一番の課題はタイヤ載せ作業でした。作業自体が重労働であること、また複数人の流れ作業で行うのでタイミングを計ることが難しいんです。」
「今までネット状のものなど様々なタイプのシートを見てきましたが、FLORTEX®はタイヤを重しにすることなく、シートの自重を全体に掛けられることに魅力を感じて導入しました。」
FLORTEX®は不織布製で、シートの自重で均等にバンカーをカバーできる。そのため、従来のように前面にタイヤを敷き詰めるという作業が必要なくなる。労働力や作業性の面から見て、これは大きなポイントだ。
「廃棄するプラスチックの量を減らすことも課題の一つでした。FLORTEX®を使うことで、従来のブルーシートでは必要だったタイヤ跡防止用のシートを一枚減らすことが出来ました。またFLORTEX®は使い捨てではなく、何シーズンも使い回すことができるので、これもプラスチックの削減につながります。」
「サイレージ品質も良好でした。タイヤを重しとして敷き詰める従来の方法だと、タイヤは円なのでどんなにきれいに並べても隙間が出来てしまいます。実際に口開けすると表面にタイヤ跡が残り、サイレージの品質に影響していました。しかし、FLORTEX®は全面に均等な重さがかかるので、表面も良好な品質のサイレージが出来上がりました。サイレージの発酵品質の向上は牛にはもちろん、経営にとっても良いことしかありません。」
他にもFLORTEX®の導入効果としては、鳥獣害からの保護が挙げられる。スタックフィルムや三層シートの上からブルーシートでカバーし、さらに敷き詰めたタイヤの上にネットをかけ、それでもカラスやシカの食害に頭を悩ませている生産者の方々にとって、その効果は計り知れない。
FLORTEX®は作業の省力化を実現するだけにとどまらず、鳥獣害保護、サイレージ品質の向上や安定化、さらには環境負荷の軽減に有効である。
「私はこれから2050年カーボンニュートラルの世界の実現のため、中標津町がその最先端と言われるような様々な仕掛けを考え、取り組んでいきたい。そこにフィットするアイテムだと思います。」