導入事例:
畜舎カーテン自動制御システム

株式会社ファームノートデーリィプラットフォーム様
(北海道・中標津町)

「 私たちの目指す『働く「人」と「牛」に配慮した、生産性の高い牧場』を実現するためには、GREEN LIGHTのプロダクト導入が必須だと考えました。 」

北海道・中標津町にある株式会社ファームノートデーリィプラットフォーム(以下、FDP)は、株式会社ファームノートホールディングスの子会社として2020年9月に自社牧場(以下、FDP牧場)を立ち上げ、酪農生産を開始した。この背景には、過去10年間で生産者戸数が約3分の1になっている酪農生産の現状において、DX(デジタルトランスフォーメーション)化を実証し、横展開を推進することで、経験の有無を問わず、誰でも酪農経営が可能な世界を目指していきたいという想いがある。

2020年12月現在、飼養頭数89頭、出荷乳量は一日当たり1600kg~1700kg、一頭当たりの乳量にすると、31~32kgだ。

「牧場の最大のコンセプトは、“牛の生活の場、人の職場としても快適なこと”。労働生産性を高めることを一番大切な指標としています。そのために大事にしていることは、① 自動化 ② DX化(デジタルトランスフォーメーション) ③ アニマルウェルフェア(飼養動物の『生活の質(QOL)』を高めようとする考え)です。」

今回お話を伺ったのは、FDPの取締役・牧場事業統括で獣医師の平 勇人さん。獣医師としての経験と知識を活かし、既存牛舎のリノベーションを主導、従事者一人当たり3倍の生産性を実現した。海外の設計事務所によるアニマルウェルフェアに配慮した牛舎レイアウト、自社のIoT・AI技術の活用、そして、GREEN LIGHTの「畜舎カーテン自動制御システム」及び「電動ツインロール・シャッター」だ。

「リノベーションだったので、最初から自然換気にしようと思っていました。自然換気の場合、外部の気象条件に合わせて牛舎内環境を一定に保つことが困難なので、自動化して牛に快適な環境をつくりたいと考えました。それと同時に牛舎で働く人の働きやすさも重視し、出来るだけ作業を自動化して、well-being(人の身体的・精神的・社会的健康)な働き方ができることを目指しました。」

自動化・省力化を推進する時にGREEN LIGHTを選定した理由は、知己のGREEN LIGHTファウンダーである佐藤が掲げている“Happy people make happy animals.”(幸せな人間が幸せな動物をつくる)という考え方に基づいたプロダクト展開がFDPのコンセプトにマッチすると考えたため。そして他社製品と比べてコストパフォーマンスが優れているためだった。

「自然換気は換気量が本当に優れていると思います。牛は肺が小さく、新鮮な空気を要求する動物ですが、十分に供給できています。夏でも牛舎内のにおいは気にならないですし、牛たちの疾病も少ないのは、畜舎カーテン自動制御システムによる自然換気が間違いなく寄与してくれています。」

「センサーは本当に便利です。特に雨のときに役立ちます。雨はいつ降るかもわからないし、いつやむのかもわからない。人が気づいてから閉めに行くのではなくて、カーテンが閉まっているのを見て、雨が降っていることに気づくくらいです。雨がやんだらすぐに換気したいので、自動で開いてくれるのも助かっています!」

畜舎カーテン自動制御システムを導入することにより、牛の快適な空間が創造され、そこで働く人の労働生産性も向上、牛の疾病も少ないという事実。まさにアニマルウェルフェアと生産性・収益性の両立が実現している牧場だと言えるだろう。

「“牛が健康に過ごせる牛舎とそこで働く人が働きやすいオペレーションの構築”。FDPとGREEN LIGHTの目指す酪農・畜産の姿は重なっていると感じています。この牧場をバージョンアップする時や牧場を第二号、第三号サイトとして展開していく時にも、GREEN LIGHTと一緒に歩んで行こうと思っています。」