インターン日誌(帯広畜産大学2年 大内 野々花)
こんにちは、私は帯広畜産大学2年の大内 野々花です。
9月10日までの2週間、菱中産業/GREEN LIGHTのインターンシップに参加していました。
私はインターンシップに2週間参加したことで、これからの農業の可能性や課題、さらに新しい自分を見つけることができました。
私は今まで、表に立ち積極的に行動することが苦手で、いつも陰で人の顔色を窺いながら発言をしたり意見を聞いていました。しかし、インターンシップに関わった人たちのお陰で「人の顔色を窺える」という事は「周りをよく見ている」という証拠であり、「自分が発言をしたり意見を聞ける」という事は「発言しやすい雰囲気を作れている」証拠なのだと気付くことができました。
人の長所は短所になりやすいと言うけれど、短所も時には長所になりうるのだと学びました。
私が今回のインターンシップで特に意識したことは「たくさん質問をする」という事です。
インターンでは多くの牧場を見学させていただき、普段お話を聞くことができないような人から直接お話を聞くことができました。
自分がどんな立場であれ、相手に質問をするという事で関心を持っているという意思を示し、なにより相手の目を見ることや頷く事で相手が自ら話したいと思ってもらえるよう心がけました。そのお陰もあり、普通の大学生では体験できないようなことやお話を聞くことができ、それらは菱中産業/GREEN LIGHTのインターンシップでしか実現できなかったと思います。
インターンシップでは考える時間が多く、常に頭を使っていました。途中で考えるのを止めたくなることが何度もあり、意見がまとまらない時や自分たちは何をしたいのか分からなくなったりなど辛いことも多かったです。しかし、今ではその苦しみや失敗が自分を強くしてくれてたのだと思います。失敗をするからこそ本当の答えに気付けるのであり、始めからうまくいくことはありません。
話し合いで怖いほどスムーズに行くときは、少し警戒するようにもなりました。
私は今でも強く印象に残っている出来事があります。
それは、ある農家さんを訪問した時のことです。
寝藁を敷く作業をしていた際、一頭だけ隔離されている牛がいました。私が近づいても嫌がる素振りはなく、とても落ち着いた牛でした。その牛はかなり年を取っていて、立つことができなくなっていました。次の日には獣医さんが来て、と畜することになったと農家さんが教えてくださいました。薬を投与しているため、お肉にもできないのだと聞きました。飼料の入った黒い桶が顔の近くに置かれており、農家さんはせめて最期までご飯を食べさせてあげたいと言っていました。
インターンを終えた今でも、その牛について考える事があります。特に理由があるわけではないのですが、その牛は経済動物を扱うという事、年を取らずとも病気になり死んでしまう動物はたくさんいるという事を私に教えてくれたのではないかと思うのです。利益を得るために病気を防ぐことはもちろん大切なことです。しかし、私たちは多くの命から恩恵を受けているのであり、一頭一頭「ひとつの命」として存在していた動物たちのことを忘れてはいけないのです。
菱中産業/GREEN LIGHTのインターンシップでは数え入れない程の貴重な体験をさせていただきました。それだけではなく、悩んでいる時や行き詰っている時は相談にのっていただき、何度も助けていただきました。いつも場を盛り上げてくれた方や、迷った時に助けてくれた方、私たちにチャンスを与えてくれた方、未熟である私を受け入れ育ててくださった方には感謝しきれません。私は菱中産業のインターンに参加でき、GREEN LIGHTに関わることができ、本当に良かったです。